2014年9月満月

9月9日午前10時30分、双魚宮16度19分の満月です。
双魚宮で、4室で、すべてを包み込む母のような月です。
そして、だからこそ、そこから立ち上がらなければなりません。
この満月は、天蝎宮土星とトライン。しかも土星は、この時東の地平線から今しも顔を出そうとしています。すぐそば、同じ天蝎宮にある火星とともに、この満月の時期を象徴することになりそうです。
この土星は、処女宮の太陽とはセクスタイル。つまり、太陽-月のオポジションを調停する形をとっています。さらにこの土星と太陽はそれぞれ、白羊宮の天王星とタイトなインコンジャクトというわけで、この三つの星はヨードを作ります。
今回の満月のタイミングで成就する事柄は、もうここでしかみんなが納得できない、どの条件を外しても正解からは逸脱するという、大変微妙なバランスの上に成り立っている事柄になりそうです。
それぞれは、不満足かもしれません。しかし、他に道はなさそうです。
ただ、その結果を見るときに、あなたが譲ったその道を、素晴らしい結果を残して歩く人々を見ることができるでしょう。そこでその人を羨んでいたならば、あなたはまだまだこれからも道を譲り続けなくてはならないでしょう。しかし、一歩下がって全体を見渡し、それが最良の結果であると確認することができたならば、次はあなたが、次の新しい道を歩くことになるのです。
深い知恵と経験を備えた人ほど、この満月に成就する事柄は満足感が大きいでしょう。
逆に、思慮が浅く、目先の利益を追い求めるならば、様々な不足が見えてしまうことでしょう。
そうはいっても、わたくしたちは、そう簡単に目先の利益を捨てることはできません。ですから、目先の利益を捨てることより、すこし視点を変えて、「もっと良い結果」「もっと大きな満足」というものを求めるようにするとよいのではないかと思います。そのように「より良い結果」を求めて日々の努力を続けることで、人間としての進歩があり、成長があると思うのです。
そのためには、「できなかったところ」ばかりをみるのではなく「どこがどうできて、どこがどうできていないか」を冷静に観察することが大切になってきます。
前向きに、どうすればより自分の目標に近づくかということをきちんと判断することが大切なのです。
その判断をするためには、きちんと地に足をつけることが大切です。
今、土星によりそうような位置にいる火星は、磨羯宮の冥王星天秤宮の水星の、ちょうど真ん中あたりにいて、この二つの星とそれぞれセミスクエアを作っています。この水星と冥王星はスクエアです。冥王星天王星とスクエアですから、ここでTスクエアができます。現実的でない考え方は役に立たないかもしれません。
さらにこの水星は、太陽と同じ処女宮にある金星とミューチャルレセプションです。マイナーアスペクトセミクインタイルを作ってもいますが、それがなくても、この状態はこの二つの星が緊密な関係を作っているということになります。そしてこの金星は双魚宮海王星オポジション
家庭や職場などの実際の人間関係、社会とのつながりをたいせつにしてください。そして、趣味や遊びの場、そのお仲間とのつながりもまた、とてもたいせつなものになります。それらは、あなたの心と体を刺激し、あるべき姿に戻してくれます。そして得た身体感覚は、現実に則した考えや、本来あなたが抱くべき夢や目標への道のりを示してくれます。
ちょうどこの時、獅子宮木星は9室、天頂の近くにあります。この保護と拡大の星は、あなたの目標をあと一歩高いところに置く手助けをしてくれます。Tスクエアを作っている星たちとの関係を考えても、無闇な目標を立てることを許してはくれません。実現可能な高い目標です。
この満月を機に一つの成就を見た方は、また新しい目標を立てなければなりません。夢は、かなった瞬間に現実になります。それは必ずしも思い描いていた通りではないかもしれません。しかし、大筋では必ずかなっているはずです。ですから、それを踏まえて、また新しい夢を持つことができるのです。
いつまでも、夢物語の中にいることは可能です。しかしわたくしたちは、その夢を次々と現実のものにして、更新していくことで、より美しい夢を見続けることができるのです。
この満月が、その一つの段階になります。
しっかりとご自分自身を見つめて、よりよい夢を見続けていきましょう。