自分を正す

実はわたしは、自分が大きな恐怖に見舞われているということに気づいていました。
それは、自分が死ぬとか、近親者が死ぬとかいうことではなく、「戦争」ということに対する恐怖です。
特定秘密保護法案が通り、憲法解釈の変更が閣議決定され、占星術的な面からも、自分が学んできた歴史の流れからも、これは大変なことになるのではないかという恐怖です。
以前書いたかもしれませんが、ある外国人の友達に「君は、朝学校や会社に出かけて、生きて帰ってこられるかどうかなんて考えたことないだろう?」と言われたことがあります。
彼の母国ではかつて内乱があり、大変な状況だったそうです。
わたしは今戦争をしていない国に住んで、そういう思いを抱いたことがありません。
しかし昨今の情勢は、日本もそのような思いを抱きながら生活することになる可能性を持つ国になろうとしているかのように見えます。
わたしは戦争を経験していません。
しかし、両親から、祖母から、伯父から話を聞いて、それがどんなに恐ろしいかの想像がついてしまいます。
その恐怖が、「このままではいけない」「何とかしなければ」という思いを強くさせたのだと思います。
そしてその恐怖の中で、わたしは重大な落とし物をしました。
それは、わたしがヨーガを学ぶものであるということの自覚、そして、レイキマスターであるということの自覚です。

恐怖とは、わたしたちが自らの中に抱え、ずっと見つめ続け、見続けることで消滅させるべきものです。これは、ヨーガやレイキを学ぶ過程で、知ったことです。
にもかかわらず、わたしはその恐怖に取り込まれ、自分でも自分が少しおかしいのではないのかという気持ちをどこかで抱きつつも、それでも正しいことだと考え、残酷な写真、怒りに満ちた記事を、自分の恐怖と怒りと共にシェアし続け、自分でも書いてきました。
それは、戦争への恐怖を煽り、怒りを人々の心に呼び起こし、自分の怒りも増幅させる行為でした。
わたしは自分で自分の存在を脅かしてきたのです。

平和を望む気持ちに変わりはありません。しかし、わたしの行動は間違っていました。
平和を大切にするために、世界から戦争をなくするために、他にもっと適切な方法があるはずです。
そのためには、まず、自分自身が平和でいること、どんなに心が揺らいでも、速やかに落ち着かせ、平静な状態で感覚を研ぎ澄ませること。
そして、その感覚で自分のすべきことを判断することが大切だと思いました。
これはヨーガやレイキで身に付けた(と思っていた)大切なことです。
つまり、きちんと身についていなかったのですね。
もう一度基本に返ります。
まずは自分の恐怖と向き合うところから。
しばらく戦争については黙ると思います。
佐々木はいったいどうしたんだ?と、思われるかもしれません。そう思われる皆様には、佐々木は全宇宙の平和のために、まずは自分を平和にするところへ戻っているのだと、ご理解いただければ幸いです。
そして、自分の心に生まれ、広がる平和を、少しでも皆様のもとにお届けできるように、精進しようと思います。
長々と呟きました。
お読みくださった皆様、ありがとうございました。