カーディナルクライマックスときな臭い話

昨日、満月のブログを書いているときに、ちょうどテレビで党首討論の中継を放送していました。聞いておかなければならないと思ったのですが、あまりに聞き苦しいのでテレビを消してしまいました。
でもやっぱりこのことに触れないわけにはいきません。
天王星冥王星に火星が絡むとこんなふうに動くのかという、見本みたいな話。
そうです、集団的自衛権の話。
実は昨日満月のブログの内容がこっちへこっちへ流れようとしたため、何度も大幅にカットしました。そのカットした部分を別に保存しておいたので、今日はそれを一応まとめておこうと思います。切り貼りを無理やりつなげたので、日本語としては美しくないかもしれませんが、いつものこととしてご容赦くださいませ。

憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認の閣議決定については、今のところ公明党が難色を示しています。
これについてわたくしは、公明党が「YES」の答えを出すことなく、立ち消えになるんじゃないかというふうにも考えたりしています。
わたくしはもちろん政治的な難しいことは何もわかりませんので、占星術的に、さらに希望的観測をもってこんな話をしているんですが…。
実際、カーディナルクライマックス(活動宮のグランドクロス)によって起きる変化という点から考えると、真正面から憲法そのものを変えるという方向のほうがなじむのです。しかし現政権は、まだそこまでたどり着いていませんし、今はまだそれは難しいということがわかっているのでしょうね。そもそも、9条の前に96条から改正しようとしたくらいですから。(それもうまくいきませんでしたが。)
そして集団的自衛権については、憲法下では難しいことを憲法改正なしに行おうとしているわけで、これは、柔軟宮の仕事です。(ちなみに96条から改正しようという考えも柔軟宮的です。)
柔軟宮は、いろいろな条件下で柔軟に対応し、困難な中にも小さな出口を見つけ、細やかな解決策を提案できる力があります。
それに対して活動宮は、どんな条件下でも根こそぎひっくり返してしまう剛腕な解決策が得意です。
どうも、現政権は柔軟宮的な動きが得意のようなのですが、カーディナルクライマックス下では、そういう動きは成立しにくいですよね。
そんなわけで、国を左右するような大きな変化は今の政府の力では望めないと、わたくしは思います。
以前、天王星が白羊宮入りした時に書いたと思うのですが、前回天王星が白羊宮にいたときに、当時巨蟹宮にいた冥王星とスクエアを作っています。
冥王星天王星のスクエアって、めったに起こるものではないのですが、起こるときには何年間かにわたってその形が続くため、ひとつの時代を作ることになります。
で、この前回の天冥スクエアの最初の最もタイトなスクエアが1931年6月下旬になります。
その後、離れたり近づいたりし、天王星金牛宮に入ったり戻ったりして、その形ができたり崩れたりしながら1935年ごろまで続きます。
近代史にお詳しい方は、このあたりが非常にきな臭い時代であることはご存知ですね。
柳条湖事件とか、5.15事件とか、国際連盟を脱退したのもこのころですよね。
Wikipediaによりますと、柳条湖事件は1931年9月18日。
この日火星は天蝎宮に移動していますが、この同じ月の9月1日には天秤宮18度でした。
さらに他の星を見ると、土星が磨羯宮17度、天王星が白羊宮18度、冥王星巨蟹宮21度。
びっくりするようなタイトなカーディナルクライマックスです。
もちろんそれ以前から日本という国は戦争を繰り返していたのですが、このあたりからずるずると泥沼のように大きな戦争に入っていきます。
しかもこの時代の憲法大日本帝国憲法です。たとえなし崩しとはいえ、武力そのものが否定されていたわけではないうえに、当時の帝国主義的な世界観では、時流に乗ったという状態で、活動宮の応援を得られやすい動きだったといえます。
さて、1931年のカーディナルクライマックスでも火星は天秤宮でした。
今年、火星は天秤宮に長居していますので、当時よりも火星は長く影響力を持っていると思います。その分短絡的ではなく長期にわたって意欲を持つ事柄の実現というふうに動く可能性があります。
しかし7月下旬には火星が天蝎宮に移動します。
手元の暦では、7月26日午前11時26分イングレスです。この前々日の24日9時54分に、双児宮の月がトラインでヒットしたのちボイドになります。
この24日から26日の間にちょっとした変化があるかもしれません。
また、最近までこのグランドクロスの構成を担っていた木星が、7月16日19時31分に獅子宮に移動します。ここで一気に空気が変わる可能性があり、火星のイングレスを待たずに何らかの結論が出る可能性もあります。
木星の移動する先の獅子宮は、不動宮です。現在土星の滞在している天蝎宮も不動宮ですね。
不動宮はその字の表す如く、動かないことが最も得意です。じっくりと向き合い、納得するまでその環境を離れず、粘り勝ちの解決策を得意とします。
したがって、このあたりまで与党内で合意が見られないという事態になれば、憲法解釈の変更はしない、集団的自衛権を認めない、こういう答えが出る可能性も十分にあるわけです。むしろそのほうが自然な流れではないかと思います。
とはいえ、今国会会期末までに閣議決定するなら、この7月の火星と木星のイングレスは、違った意味を持つものになるわけですが、逆にこの7月までに決定することができなかったら、つまり、集団的自衛権を認めるという答えが出なかったら、今回の動きはいったん終息すると思われます。
その後、憲法改正や解釈変更ということについて、多少ぐずぐずすることはあるかもしれません。このことで何かあるとしたら2015年の春ごろでしょう。しかし、一番の山場はこの6月7月です。現在は公明党がカギを握っているわけで、何とか頑張り通してほしいものだと祈っています。
そしてさらに、憲法解釈の変更を許さず、集団的自衛権は容認せず、という答えが出たら、実はこれこそが、日本の最も大きな変化なのではないかというふうに、わたくしは思うのです。
1930年代のカーディナルクライマックスのもとでは、日本は大きな過ちを犯しました。柳条湖事件国際連盟脱退…。軍事大国にのし上がったつもりで、当時のトレンドに乗って武力を振りかざし、なし崩しにあの戦争に突入し、核攻撃を受け、敗戦を迎えました。
その後、新しい国として生まれ変わって、今の日本国憲法ができました。
「歴史は繰り返す」という言葉があります。
その憲法を、正しい手続きで変えるということすらしないまま、「解釈変更」という姑息な手段でなし崩しに、またぞろ武力を振りかざす国に方向転換しようとしている…。今の日本はかつての大日本帝国憲法下での轍を踏もうとしているのです。
ですから、もし今回、集団的自衛権を認めないという方向でこのカーディナルクライマックスを乗り切ったら、日本は大きな過ちのスパイラルから脱することができるわけです。
歴史のスパイラルから脱するというような、極めて大きなエネルギーを必要とする動きは、活動宮の最も得意とするところです。
どんなにきな臭い空気の中でも、憲法を大切に、平和を国是として歩みを進める、これこそが、戦後散々姑息な手段で憲法をなし崩しにしてきた国の、真の変化ではないかとわたくしは思うのです。
日本は、なんだかんだ言って69年間も戦争をやっていません。確かによそ様の戦争に絡んでいろいろとこずるいことはやってますが、それももう卒業しようではありませんか。
何十年か、ひょっとしたらそれ以上先かもわかりませんが、世界中の子どもたちが、「昔、地球では戦争なんていう野蛮なことをしていたんだってね。」「昔はひどかったんだね。そんなのもうこの世ではありえないね。」なんて言ってるような地球にしたい。わたくしの一票はそのためにあると思っています。
本当はここでこんな政治的なことを書くつもりはなかったのですが、一応自分の思いだけは書いておきたいと思い、長々と書いてしまいました。お読みくださってありがとうございます。