2013年7月満月

723日午前317分、宝瓶宮006分の満月です。
0度って、すごい感じですね。まさしく「今、始まる」という感じです。
しかし満月ですから、全く何もない状態から始まるというのではなく、何かを成し遂げた次の段階に取り掛かる瞬間という感じになりますね。
しかも、このときアセンダント巨蟹宮にあり、満月は2室の太陽と8室の月で形成されます。何か大きな物事の受け渡しがおこなわれるような気がします。見える場所から、見えない場所へ、あるいはその逆。もし今まで隠していた素晴らしい宝があるとすれば、それを使って新たな始まりに向かうときになるかもしれません。
この満月の太陽と月のオポジションは、天蝎宮土星を取り込んで、緩いTスクエアになっています。そしてこの土星はというと、このところ話題の「水の大三角」の一角をなしています。
水の大三角は、この天蝎宮土星と、双魚宮海王星巨蟹宮木星によって、作られ、最もタイトな角度をとったのが、この満月の前の週、18日木曜日でした。
この水の大三角のピークのとき、感情が何かに支配され、どうにも説明がつかないほど大きく揺れ動いたという方はいらっしゃいませんか?
泣いたり、怒ったり、思いもよらないほどの大きな感情の動きがあったという方もあったようです。しかし、それらはすべて水に流してしまうことができます。ここへくるまでに抱えてきた思いを、すっかり流して浄化したのです。
神様が、そうしやすいように、わたくしたちの心を掴んで、振ったり絞ったりしてくださったのだと思いましょう。実際、その感情の波が過ぎ去った後は、けろりとして仕事に戻ったという方もいらっしゃると思います。ちょうど、この満月の前の、大掃除みたいなことだったのかもしれません。
現在は木星が少し抜け出してはいますが、それでもわりにタイトな三角形を保っていて、その木星に火星が絡んで、また少し違ったパワーを生み出しています。
単に感情が支配されるというより、その動きが大きな力となって、わたくしたちをしっかりと動かしてくれるに違いありません。
しかもこの木星火星はかなりタイトに重なっていて、磨羯宮の冥王星オポジションの位置にあります。冥王星は白羊宮の天王星とスクエア。Tスクエアと言えば言えますが、木星・火星が天王星とのスクエアを形成するには少し角度に差がありますので、Tスクエアとしてはかなり緩くなったものになります。しかし、木星・火星と同じ巨蟹宮に水星がいて、これが白羊宮の天王星と比較的タイトなスクエアを形成するため、こちらのほうがよりきっちりとしたTスクエアとなります。木星・火星の影響より、水星の影響がよりはっきりと出ると考えられます。
何か強いメッセージを得るか、送るか、あるいはとても強い口調で誰かと意見を闘わすか、そういう動きがありそうです。
そしてそれらのメッセージや議論が、前に進む一歩をさらに大きなものにしてくれます。
ただし、その力は決して心地よいものではないかもしれません。会社や学校でこっぴどく叱られたり、口論になったりということが起こる気配もあります。
どうか、常に冷静に。
ここではご自分を観察することで、より一層の力を得ることができるでしょう。
またこれらのTスクエアとは別にもう一つオポジションを含む形があります。このオポジションは少し緩いのですが、双魚宮海王星処女宮0度の金星で、水の大三角を貫いてカイトの形になっています。この金星は、満月の少し前に処女宮に移ったばかりで、太陽とセミセクスタイル、月とインコンジャクトという角度も伴っています。
これらは、大変やさしい角度によってできる形です。ご自分の持っている力を存分に使いましょう。ないものを望む必要はありません。必要なものはすべてあなたが持っています。ご自分の力を再確認し、もう一度生かそうという気持になれば、それが前に進む推進力になりそうです。
力になるのは、これまで積み上げてきたものです。新しいものを追いかけるより、今いる場所を大切にしましょう。冒険をしてはいけないと言うのではありません。冒険をするために、高く遠く飛び出すために、あなたが必要なものはすべてその手の中にあると言いたいのです。
今までもやもやとしたものにしか見えなかったものが形をなし、いよいよ大きな一歩を踏み出すときです。
準備万端整いましたか?
そうはいきませんよね。天王星海王星冥王星が逆行です。
周りの小さなことは整っていても、自分ではどうしようもないタイミングや事情で、遅れ遅れになるときではあります。
しかしそれは物事をより正確に、丁寧に行うために儲けられた試験期間のようなものだと思ってください。
21日未明まで、水星が逆行していました。水星の逆行中は物事が進みづらく、いろいろと頓挫したことや延期や中止を余儀なくされたことも多いかもしれません。その一方、過去につながりのあった人々と連絡が再開したり、それまで何度も挑戦しては失敗したことの再チャレンジがうまくいったりということがあったかもしれません。
いずれにせよ、物事が真っ直ぐ進むのではなく行きつ戻りつして進むのが水星の逆行期です。しかし、現在逆行しているのはもっと地球から遠い星です。影響は見えづらくなりますが、それだけ水面下で大きく働く力が加わります。真っ直ぐに、すいすいと進むのは厳しいと思われます。
このような状況下で、あなたは新しい一歩を踏み出そうとしています。
しかも向かっている先は、今までにない大きな目標であると思われます。
短期的な小さな目標ではありません。たとえ小さなステップでも、その先には大きな夢や希望が輝いているはずです。
どうか、ご自身の力を信じて、しっかりと目標を見据えて進んでくださいませ。