2013年6月満月

6月23日20時33分磨羯宮2度10分の満月です。
ここへきて、一つの山を越えたという方も少なくないのではないでしょうか。
自分自身の持つ力、自分が知っている自分の力を超えたところで行ってきたことが、一つの実を結ぶ、そんな満月となりそうです。
人間というのはだいたい自分のできる物事の範囲を、およそ自分で見積もって動くことが多いようです。
自分の力ならこのくらいだな、とか、これなら自分にもできるかもしれない、とか。
だから自分の力以上のことを行うときは、やはり一つの挑戦だという認識で行うわけです。
精神の働きは、しばしば肉体の限界を超えることがあります。
肉体のレベル、つまり目に見えている自分の力を、精神のレベル、つまり見えない自分の潜在的な力がはるかに超えているため、見えている範囲の自分の力ではとても及ばないと思えることを、時としてやってしまうことがあるのです。
その力の発揮が一時だけのことがあります。「火事場の馬鹿力」と呼ばれるものです。
これは一時だけのものです。
しかし、一度意識することで、自分の潜在的な力を顕在化し、常用できることがあります。
「コツがわかる」という瞬間です。
「火事場の馬鹿力」とは違って、毎日の練習や鍛錬を経てそこにつながるので、誰しも当たり前の成長や変化のように思いますし、実際それを繰り返してわたくしたちは困難を乗り越え、自分のできる範囲を広げているのです。
けれども、時として人間は、本当に「火事場の馬鹿力」を、発揮した瞬間から顕在化して、自分のものにしてしまうことがあります。
まさかここまで自分ができるとは思わなかった、自分がやった仕事とは思えない、そういう声があちらからもこちらからも聞こえる、そんな満月になるのではないかと、わたくしは思っています。
巨蟹宮の太陽、天蝎宮土星双魚宮海王星、これらの星のグランドトライン、この太陽の位置には、もうすぐ、保護と拡大の星、木星がやってきます。
この満月に発揮できる大きな力は、この後木星の援助を受け、この夏あなたの行動を支えます。
大きな力ではありますが、これらはとても安定しています。
何らかのアクシデントや、棚からおちてくるぼた餅の力で、一気に物事を変えるというような種類のものではありません。
しかし、この時期を過ぎたとき、確実にレベルアップした自分自身を、あなたは発見することになります。
今の自分にはしんどいと思う内容や量の仕事を引き受けざるをえなくなっている人は、今がチャンスです。とてもできないと思っていた仕事を、苦しみながらもこなすことで、できる範囲は広がります。それは、質であるかもしれませんし、量であるかもしれませんし、その両方かもしれません。
一般的には、自分の力を超える仕事を引き受けたとき、つぶれることもあります。
やりこなしても、力を使い果たし、動けなくなって退かざるを得なくなることもあります。
しかし、今は違います。
今の星まわりは、やればやるだけ力がつき、キャパも広がります。無理をしてでもこなした仕事の量や質が、これからのあなたのデフォルトになります。
「成長」というと、さまざまな事柄を経て、伸びる状態を想像します。
今は「成長」というより、「拡大」という感じがします。
自力で押し広げるのです。そういう時期です。
「いつか自分もやらなきゃならないと思っていた」とか「まさか今の自分にくるとは思わなかった」というようなレベルのものを、どんどん引き受けてみましょう。その規模の大きさが、必ず次のあなたの基礎になります。
一回り大きくなるのです。
頑張りどころです。
爆発力は、冥王星天王星のスクエアがくれます。しかも天王星双児宮の火星とセクスタイル。気持の赴くままに、いい感じで燃えてくれそうです。
さらにこの火星には地平線の際にいる金星と水星がセミクインタイル。
思いが伝わりやすくなっています。自分の要求は相手に通りますし、相手の要求を受け入れて損をすることもありません。ただし、正直に、愛を持って伝えることが肝要です。
いつもそばにいてくれる人との関係が、最もスムースに運びます。
またその人に、あるいは不特定多数の人々に、あなたの力を分けてあげてください。協力を惜しまず、どんどん働いてください。
見返りなんか求めてはいけません。ただただ一所懸命はたらいてください。
そうすればきっと、求めなくても返ってきます。いえ、返ってくるかこないかはあくまで偶然の産物です。ここで得られる最も大きく甘美な果実は、あなた自身の力の拡大そのものなのですから。
辛くなったら、「奉仕」ということを思い出してください。
「自己犠牲」ではありません。
自分をきちんと管理し、つぶれないように用心しながら、それでも世のため人のため、自分の力を徹底的に発揮するのです。
ひと夏を越せば、成長ということを超えて、よりいっそう拡大した自分自身に出会えるでしょう。
どうか、怖がることなくどんどん進んでください。見えている力では推し量れない、大きな力があなたの中には眠っているのです。