2013年6月満月

皆様こんにちは。
いつも当ブログ、およびメルマガ「月よ月よのお話」をお読みいただきましてありがとうございます。
今日はまずお知らせからです。
前回試験的に、メルマガのほうにはアスペクトや惑星の名前など、いわゆる専門用語に類することを載せない形で満月のお知らせを書いてみました。
本来ならば「読み」と同時に、その根拠となる星の状態を挙げるべきだと思いますが、占星術をよくご存知でない方にも楽しんでいただくためには、解釈のみのほうが親しんでいただきやすいのではないかと思い至り、今後その方針で運んでいきたいと存じます。
従いまして、「占星術のあまり細かいことを言われもちょっとね」とおっしゃる方は、無料メルマガのほうをお取りいただきまして、先にそちらで大づかみにしていただきますと、こちらのブログのほうもおわかりいただきやすいかと存じます。
なお、メルマガのご登録は以下のサイトからお願い致します。
 
 
 
ブログのほうでは相変わらずどの星がどの星とどんな角度で…ということも併せて掲載いたします。特に初学者の皆様方は、お手元に新月、満月時のチャートをご準備いただけるようでしたら、よりおわかりになりやすいかと存じます。
これからも皆様のお役に立つことができますよう、いろいろと模索してまいります。よろしくお付き合いのほど、お願い申しあげます。
ありがとうございます。
 
では、改めまして、「月よ月よのお話 6月新月」まいります。
 
6月9日午前0時57分、双児宮18度01分の新月です。
一言で申しましょう。
派手です。
まず、新月より何より、水のグランドトラインと、活動宮のTスクエアがばしっと目に入ります。そうです。どちらにも関わっているのが巨蟹宮
金星と水星がいます。
金星は6度付近で、天蝎宮土星双魚宮海王星と、グランドトラインを作っています。
感情的なこと、豊かな心の動きに、大きな影響があるでしょう。
特に、巨蟹宮はこのとき本来の位置である第4宮に位置します。土星は7宮、海王星は12宮です。
今回の新月、ダイレクトに「家族」がテーマに上がりそうです。
4宮は家庭、母、7宮は配偶者、パートナー、そして12宮はあなたの心の奥深く。あるいは生まれる前の胎内かもしれません。
奇しくも新月双児宮で、このとき3宮に位置します。3宮は兄弟姉妹を表します。
また、巨蟹宮11度付近の水星がかかわるTスクエアですが、その一翼をになう冥王星は磨羯宮で10宮。父親を表します。そしてさらにTスクエアの根になる白羊宮の天王星が位置する1宮は、自分自身、あなたのアイデンティティーを表しています。
なんと12の部屋すべての中の「家族関係」に関わるところに、このグランドトラインと
Tスクエアという特徴的なアスペクトを作る星が配置されています。
これらについて考えるとき、実際の「家族」について思いを致すという方もいらっしゃるかもしれません。
「家族」というのは、あたたかいもの、育んでくれるもの、愛にあふれるものというふうに思うこともできますが、現実には、近すぎて、関わりすぎて、愛しすぎて、人生を生き抜くためには一番乗り越えなければならない存在である場合もあります。
金星、土星海王星という、愛の星、忍耐の星、希望の星が、水のトライアングルを形成するこの新月に、水星、冥王星オポジション天王星のスクエアが織り成す活動のTスクエアは、これまで思ってもみなかった、あるいはひた隠しに隠してきた問題を浮かび上がらせることになるかもしれません。しかしそれは、新しいステージの幕開けです。
これまで抑えてきたものを静かに一つずつ取り出すことで、重い肩の荷物を下ろすことができるでしょう。
また、驚くべき真実を目にしたら、何はともあれ、まず受け入れることです。
静かに咀嚼するのは難しいかもしれません。それならば一気に飲み込みましょう。胃液は強酸。きっと、どんなに固いものも重いものも、ぐんぐん消化してくれるに違いありません。
心配することはないのです。
ですから、何が起こっても、決してうろたえないでくださいね。
さて、ちょっと脅かすようなことになってしまいましたね。
しかし、わたくしは「悪いことが起きます」とは一言も書いていませんよ。
「驚くべき真実」とは書きましたけれど。
実はわたくしは、むしろ何か素敵なことが明らかになるのではないかと思っているくらいです。
前述しましたが、家族というのは本当に複雑なものです。肯定的な面も、否定的な面も、その感情的なかかわりにおいては、他人様との関係など、おままごとのようなものです。
その複雑で重く、絡んだ愛情で窒息しそうな家族のあり方に、何か一つの豊かな流れが起こるような気がするのです。
わたくしは今実際の「家族関係」について書いていますが、ひょっとしたらこれらのことは、実際の家族ではないけれども、家族のようなあり様を呈している身近な人々に関連して起こるかもしれません。
会社の上司や同僚、常日頃成績を競っているライバル関係の人や、仕事上のパートナー、近しいお友達、そういう人を思い浮かべてみてください。
これまで思いもしなかったような期待や、見えない援助、見守ってくれる眼差しがあることに気づくのではないでしょうか。
どうか、心のご準備を。
きっと、必ずあなたへの深い愛が見つかる時間を得られると思います。
そうそう、火星と木星について書いていませんでした。火星はこのとき双児宮の5度付近。海王星とスクエア、金星とセミセクスタイル土星とインコンジャクト、どれもとてもタイトです。
少しだけ我慢して、相手の話をよく効く姿勢を持ってみましょう。必ず何か具体的で力のあるアドバイスが得られます。相手は、あなたの隠れた才能に気づいていますよ。
そして木星は、双児宮の26度付近。次回6月23日の満月の直前からボイドに入り、26日の午前中に巨蟹宮に移ります。ちなみにこの新月時にも、木星はフリーです。注意してみれば、現実に起こっていることとあなたの目に見えていることの大きさの差が、おもったより大きいことに気づくでしょう。あるいは拡大解釈というようなことが広く出てくるかもしれません。いずれにせよ、事が大きく見えやすくなります。目も耳も口も少し心を傾けるだけで、より真実に近い姿を観察できます。難しいと思ったら、大きなことは次の満月を過ぎてからに。
そして最後にドラゴンヘッドです。これが天蝎宮の16度付近で、新月とインコンジャクト。
今回始める何かは、前世からのあなたへの宿題なのかもしれません。
前世で果たせなかった夢を果たすため、あなたは今ここにいるのです。
それが一体どのようなことか、「前世」というものがあるかないかもわからないのにそういったことは説明できません。
しかも、「ああきっとこのことに違いない」というはっきりとした確信で見えてくるものでもなさそうです。
ただ、とても一筋縄ではいかないような、それでも挑戦せずにはいられない何かを、あなたは今始めようとしているようです。そして、その事柄の意味は何でもいいのです。
それが前世からの宿題でも、先週上司から課された仕事であっても、あなたのするべきことを静かに行う、それがこの世に生きているということなのだと思います。
そして何らかの課題をこなしたら、「これで前世からの宿題が一つ片付いた」と、満足するのが大切なのだと思います。
そうしているうちに、自然にすべてがうまくいくのです。
何はともあれ、「静かに、真っ直ぐ、落ち着いて」目の前の事柄を片付けていきましょう。