２０１３年５月満月
５月２５日１３時２６分、人馬宮４度８分の満月、月蝕を伴います。
近頃毎回何かの祭りをやってますよね。魚だの牡羊だの牡牛だの。
はい。今回は、双子祭りです。
満月ですから、人馬宮の月が双児宮の太陽にオポジションです。その太陽と同じ双児宮の、１９度付近に金星と水星、２２度付近に木星がいてこの３つの星が団子で、合計４つの感受点が双児宮に位置しているというわけです。しかもこれらの星はMC（これも双児宮）付近に集まっています。
一つの目標を成し遂げたという感じがとても強い満月になりそうです。
月は人馬宮ですし、高い理想のために身を捧げるような、大きな目標が成し遂げられたのではないでしょうか。あるいはここまで歩んできたその結果、そういう大きな目標が目の前に掲げられるのか、そのどちらかでしょう。
｢何もない｣という方は、来月、来年、あるいは数年後に、この２０１３年５月というときを振り返ってみてください。ああ、「思えばあれがきっかけだったなあ。｣とか、「あそこが一つの転換点だったなあ。」と思う何かがここで生まれているに違いありません。
そのきっかけ、転換点が何において起こるのかということになりますが、まず、通信、交流、学習、学問、キャリアにつながる資格取得など。特に、通信、交流は、外国、異文化、目に見えない世界とのつながりにおいて、大きく発展していく可能性があります。
会話や文章を駆使してみましょう。言葉の力が、このとき大きくあなたを助けます。
また、あなたの意図をはっきりさせましょう。
目的意識がきちんとしていなければ、人馬宮の月はどこへ飛んでいくかわかりません。
オポジションの太陽は双児宮です。たこの糸をしっかり引っ張っているようでいて、糸巻きは緩く、からからと音を立ててどんどん糸を解きます。さらにその糸には海王星がぶつかり、ぷっつりと切ってしまうかもしれません。その海王星を抑えてくれるのは、天蝎宮の土星でしょう。
危なっかしい海王星を、むしろ糸巻きの重石にしてくれるかもしれません。この土星は、海王星とトライン、太陽とインコンジャクト。救いの手は隠れたところからやってきます。そして、その交換条件はあまり楽なものではありません。
案外、「思い切っていきたいのに先立つものが…。」などという現実的な理由が、ふらふらと飛び出すことの抑止力になるのかもしれません。
しかし、ここはその厳しい交換条件に素直に従ったほうがよさそうです。土星のいる天蝎宮にはドラゴンヘッドがいて、これが双児宮の水星・金星とインコンジャクトです。調子のいいことを言ってふわふわと動くことを、たしなめながら見守るご先祖様といったところでしょうか。
ブレーキは他にもあります。
磨羯宮の冥王星と、白羊宮の天王星のスクエアです。満月の３～４日前がピークでしたが、まだまだタイトです。この満月の時期は、家族やパートナーとの在り方をもう一度よく振り返ってみる時期になりそうです。そうは言ってもこの形、何度も書いていますが期間が長いので、個人的な影響もさることながら、社会全体に及ぼす影響が大きいと思われます。時代の力のようなものかもしれません。あまりビクビクしないほうがいいでしょう。
これらの星によって、公私に関わらず、パートナーや協力関係にある人との緊張感ある仕事がとてもスムースになるときでもあります。どうかコミュニケーションを大切に。
言葉を惜しまず、しかし意味なく多用せずに、丁寧なコミュニケーションを心がけてみてください。
あなたの一言が、相手の勇気に火をつけることもあれば、柔らかな心を燃やし尽くしてしまうこともあります。
やさしく温かな火を、向かい合う一人ひとりの人に分け合う気持で、言葉を選んでいきましょう。
ここで頑張ることは、必ずあなたの力になります。
頑張った結果や見返りが力になるのではありません。いや、なるかもしれませんが、それよりも頑張っているその努力そのものが、あなたを成長させるのです。
この満月は、とても大きな転換点です。
何をしたって必ずよい結果に導かれます。
しかし大切なのは、結果ではありません。あなたの努力そのもの、あなたがどうあり続けるか、そのありようです。
よい満月をお迎えください。
