2011年7月満月

* 満月情報
7月15日15時41分磨羯宮22度28分の満月です。
いいことありそうな星の動きですね。
満月のいる磨羯宮には冥王星がいて、その冥王星は白羊宮の天王星と90度、金牛宮木星と120度、とても発展的で、ある意味破壊的でもあります。今まで何かこだわりや確執があった事柄については、それを打ち砕く何かが起こるのかもしれません。道を通すために動かさなくてなはならないのにどうしても動かない大きな岩を、ダイナマイトで爆破してしまうような、びっくりな解決方法が見つかるかもしれません。
 
一方、巨蟹宮の金星と天秤宮土星は90度。こちらはぐっと我慢の秘めたる恋か、あるいは逆に、秘める思いが満ち満ちて、今こそと心を打ち明けるときか、そのあたりは皆様お一人おひとりの状況によると思われます。
しかしわたくしは、この金星と土星の関係、芸術的なことをやっている人にはとてもよい感じに働くような気がします。愛と美の星と、時間と努力の星がぶつかり合うような角度にいます。しかも土星の位置するのは金星が支配する天秤宮。時間をかけて行なう何かの始まり、または、これまで時間をかけてきた美しさと愛の実現、どのように顕われるかはわかりませんが、楽しみな星回りではあります。
 
いずれにせよ、今回の満月は、何かが起こる気配満タンです。しかも、今まで何もなかったところに突然起こるのではなく、これまで起こるべきであったのになかなか起こらなかったようなこと、動かそうとしていたのに動かなかったこと、そういったものが突然意外な形で、大きな結果を伴って起こるような感じです。
どうか皆さん、お楽しみに。
 
* 幸福の鍵
満月や新月では、何かが起こったり始まったりということが起こりやすいようですし、わたくしも毎月同じようなことを書いています。
そうは言っても、これをお読みくださるみなさんお一人おひとりの状況によっては、実に爆発的に何かが起こるか、目に見えないほどの小さなきっかけが、それとは気づかぬほどやさしく芽吹かせるのか、千差万別の起こり方になるのです。
わたくしの文章をお読みいただいて、「物凄く期待したのに何も起こらなかった」とおっしゃる方も少なからずいらっしゃるかと思います。
あるいは、起こったことが期待していたことと大きく違っていたため、がっかりしたという方も多いのではないかと思います。
 
実際、占いが「当たった」というとき、それは何か期待していたとおりのことが起こったり、恐れていたことが起こったりした場合に使われます。
時々、期待と全く違った方面で当たったりした時には、「ああ、こっちで当たったのね。」と、少しがっかりしたふうに感想を述べることもあります。
どうもわたくしたち人間は、最初からある程度答えを用意して占いに向き合うのではないかと思われます。その上で、占いの結果をその答えに照らし合わせて、当たった当たらなかったといっているようにも思えますが、いかがでしょう。
そしてもともと用意したその答えが的を得ていればいるほど、占いの当たる確率は上がり、運が向いてきた気がします。
しかし、的を得ていない答えを用意して占いに臨むと、結局のところ満足の得られない占い結果にがっかりして、また別の占い師のところへ行くという繰り返しが起こります。
たいてい何度も占い師さんのところへ同じ問いをもっていく人は、自分の期待している答えを求めて行くのではないでしょうか。
「願いがかなう占い」
などという売り文句を見ては、あちらの占い師さん、こちらの占い師さんに、また同じ事を聞くのです。
そしてまた、何度も同じ問いを繰り返す人は、実は封印された別の答えを用意しています。それは、「自分の期待は間違っている。」という答えです。
そして、たいていそれが、的を得た答えです。
 
多くの人が、実は「的を得た答え」を用意して占いに臨んでいます。しかし、それが自分のエゴにとって都合の悪い答えであった場合は、エゴによって封印されます。しかし、自分のエゴを少しはなれて客観的に見ることができる人は、自分にとって都合がよかろうと悪かろうと、「的を得た答え」を用意して占いに臨みます。そして、占いの結果に納得して、スムーズに次の行動に出て、成功するのです。
 
では、占いをしてもらうとき、必ず正しい答えを用意しなくてはならないのでしょうか。
いいえ、決してそんなことはありません。だって、占いに来る人は占いによって出る答えを知りたいわけです。占い師は、相手の答えの正誤を正すのが仕事ではありません。
占いに臨む人は、多くの場合無意識に答えを用意してしまっているというだけのことで、意識的に答えを用意してくる人は、占いは単なる行動のきっかけ作りのつもりで来られるということも多いのです。
だから、自分で答えなんか用意しなくてもいいんです。
むしろ、できるだけ浮かんでくる答えを排除してしまったほうがいいでしょう。
できるだけ自分の予測を忘れて、ニュートラルな心の状態で占いに臨めば、占いで出た結果をうまく受け止めることができ、適切な結果が得られるのです。
できるだけ心を白紙にして、占い師さんを訪ねてみてくださいね。
 
しかし、エゴによって封印された答えを持っている人の多くは、占いによって出る答えを知りたいわけではありません。
つまり、正確な解答がほしいわけではないということです。
ただ、「大丈夫です。うまくいきます。」と言ってほしいのです。
もちろん、人生は最終的には必ずうまくいくのですが、それはその時点でその人が望んでいる答えではない場合も多いので、占いの答えは封印された答えを暴く結果になりまします。
そのような場合は、何度も占い師さんを訪ねているうちに心が癒されたり、反対に傷が深くなったり、それはその人によっても違いますが、何よりもまず、自分で答えの封印を解いて、受け入れることが大切でしょう。
そのうえで、「失敗してもいい、やってみるだけやってみる。」というふうに思うか、「これは諦めて、次の目標を探そう。」となるかはその時次第です。
 
可能性の本当にないと思われることにチャレンジしようとしている方は、一度じっくりとご自分の心と向き合ってみてください。
その上で、「やっぱり、うまくいってほしい」という気持ちになったら、そのときは信頼できる占い師さんに聞いてみてください。
しかし、ご自分ではできるだけ答えを用意しないで、つまり、どんな答えが来てもすんなり受け入れられる状態を作って、占いに臨んでみましょう。
そういう状態を作っておくことによって、占いで出た答えを有効にご自分のものにすることができるのです。
占いは、当たるか当たらないかが値打ちではありません。
それによって幸福をつかめるかどうかが値打ちなのです。
そのためにはまず、ご自分の考えを一切捨てて、全てを受け入れられる姿勢で、占いに臨んでくださいませ。
占いは、あくまでご自分が前に進むためのヒントであり、行動のきっかけ作りのお手伝いをするだけのものです。
雑誌の見出し、書籍の帯、街中の看板の「あなたの願いをかなえる」とか「人生が変わる」とか、そういうのはあくまでキャッチコピーです。
中の占い師さんは、あなたの人生を変えたりしません。よりよく生きるためのヒントを提示してくれるのです。行動するための後押しをしてくれるのです。
あなたの幸福の鍵は、あなた自身が握っています。
どうか、それを忘れないでいてください。