2010年4月満月
* 満月情報
水星と土星が逆行中の満月ですね。
とてもダイナミックで強い感じがします。
満月は物事の成就をあらわしますが、今回はするりと簡単に成就する物事ではなくて、何度か失敗したこと、一度失ったものを奪還すること、チャンスを逃し続けてきたことなど、「初めての~」ではないこと、「三度目の正直」にあたるようなことが成就しそうです。
もし、以前に何かあきらめていたことがあればもう一度挑戦してみることもありではないかと思います。
苦労が報われるという感じもいたします。
ただし、多少の衝突も避けられませんというところでしょうか。
この形は、世界的に大きな変革がもたらされるといわれています。
いったいどんなことが起こるのでしょうか。
皆様の個人的な事柄については、このころどのようなことが起こったかを思い出してみてくださいませ。そのときに片付け損なったことがあれば、今回の満月に乗じてすっきり片付けるという方向に持っていくことも可能かと思われます。
しかし、すっかり片付くというよりは、片付くための足がかりということになるかもしれませんが。
* やっぱり気になる水星逆行
前述しましたが、水星が逆行しています。
で、この前も書いたのですが、水星の逆行については別に怖がる必要なんかどこにもなくて、むしろ、「過去に戻る」「物事が停滞する」ということをキーワードに、さまざまなことが展開されると考えたほうがいいと思います。
停滞するって、あまりよい感じがしないかもしれませんね。
しかも、停滞している間にボロが出てくる場合があります。
「ボロが出てきたらあかんやないか。」と、思われますか?
とんでもない!
ボロが出てきたら片付けられますやん。
プロジェクトを進めている間に気づかずに取りこぼしていたこと、うっかり開いていた穴、そういうものをきちんと補強したり丁寧にやり直したりすることで、よりよいものを作り上げてゆくことができます。
ボロが出てくるからこそ、それを片付けて、さらによいものを作ることができるのですね。
さらに、停滞することで休むことができる場合があります。
一所懸命頑張っていると、仕事そのものはよいものができますが、自分をいたわって休めてあげることができなくなることがあります。
例えばわたくしの場合、水星逆行中には、セッションがキャンセルになることがよくあります。
その日のためにいろいろ準備していても、前日や、場合によっては当日にキャンセルのご連絡をいただくことがあるのです。
お会いできることを楽しみにしていたということから考えると残念ではありますが、実はこれは、時間のプレゼントなのです。
セッションのために空けていた時間は、他に何も入れることができません。たいていは、本を読んだり昼寝をしたりしてゆっくり過ごします。
予定が予定通りに進まないというのは、見方によればとても素敵なことですね。
では、過去に戻るという点に関してはいかがでしょうか。
わかりやすい例では、昔の友達と再会するとか、かつてチャレンジした事柄にもう一度立ち向かってゆくとか、そんなところですね。
別れた彼と復縁したいとか、そういうこともあるかもしれませんが、水星逆行に関しては、そういうのとは違うと思っています。
復縁するより、処分しかねていた写真やプレゼントなんかを捨てるほうがずっと理にかなっています。
そういう形で過去に戻れば、未来へ向かって前進する力が何倍にも増えるのです。
壊れてしまったものはどうすることもできません。しかし、それをきちんと整理し、そこから何かを学ぶことによって、必ず一つ上に上がれると思います。
それが、水星逆行の効果ではないかと思います。
また、再チャレンジという点に関しては、わたくしは水星逆行の恩恵をよく受けています。
それまで何度も試みようとしてチャンスがめぐってこなかったものなど、縁があれば水星の逆行中に簡単に動くことがあります。
わたくしは時々レイキの交流会を「クレオ大阪西」というところでおこないます。この施設はなかなか繁盛していて、土曜日や日曜日の午後というよい時間帯には、なかなか希望する部屋が空いていません。
いつもwebの「施設空き状況」のページを熱心に見て空きを押さえるのですが、なんと初めて予約できたのが水星逆行中だったのです。
面白いと思ってよく考えてみると、順行のうちから一所懸命やっていることで動かないことが、逆行中にするりと動くということが案外多いということに、このとき改めて気づいたのです。
もちろん、逆行中に一所懸命やっていて動かないことが順行に戻ったとたんに簡単に動くということは、よく知られていることです。
ところでわたくしは昨年来、インド占星術を学ぼうとして、何冊も本を読みました。
しかし、あまりの煩雑さに、今年に入ってからはほとんどやる気を失っておりました。
最初は書いている内容がつかめても、途中から何が書いてあるのかさっぱりわからなくなり、目で文字を追っているだけということがよくあり、別の書籍を取り寄せる元気すら失っていました。
ところが最近になって、なんとなく入った書店でインド占星術の新しい本を見つけました。
内容はかなりかいつまんで書いてあり、インド占星術の入門書としてはこれまでにない簡略さと明快さです。
もちろんすぐさま買い求めたのですが、それもついつい部屋の隅にほうりっぱなしになっておりました。
そしてわたくしがその本を読み始めたのが、今回水星が逆行を始めてまもなくだったのです。
惑星が逆行する少し前には、動きが止まったように見えるときがあります。
逆行の恩恵は、このとき既に始まることが多いのですが、わたくしの場合、さらにその少し前から腰とひざを痛め、若干弱気になっておりました。
このころに、少し体を動かすのを休んで本を読む時間をとろうと、少し前に買ったままになっていたインド占星術の入門書を読み始めたのです。
単純なもので、良い本に出会ったことにより、また勉強する気になっています。
この本でしばらく勉強してから、今まで読んだ本にもう一度チャレンジすれば、近々メニューに「インド占星術」と書き加えることもできそうな気がします。
これも水星逆行の恩恵です。
これで、水星の逆行なんて怖いと思わず、「再チャレンジするぞ!」と、希望を持っていただけたのではないかと思います。
今まで取りこぼしてこられた大切なものを、ご自分のもとに取り戻せるといいですね。
今回の水星逆行は来月、5月11日までです。ぜひ、よいチャンスをつかんでくさいませ。
とはいうものの、「それじゃ、それまでにあれもこれも再チャレンジ」とあわてるのはよしましょう。
なぜなら、水星逆行のキーワードはもう一つあるのです。
それは、「ゆっくり、のんびり、落ち着いて」です。
のんびり構えていると、今回再チャレンジすべきものだけ、きちんとそのチャンスがめぐってきます。
そうでないものはいくら頑張ってもやっぱりうまく流れません。
それは、星の流れがわたくしたち人間の思うとおりにならないことと同じです。
この世界は、本当にわたくしたちの幸せにつながるものだけが手に入るように、きちんと仕組まれているのです。辛いことも苦しいことも、そこに至るための道筋に過ぎないとわたくしは思います。
その道筋を元気に進んでゆくか、とぼとぼ進んでゆくか、わたくしたちに決められるのはそのことだけだと思います。
だからこそ、星の動きにいたずらに脅かされず、どんなことも素敵なチャンスになるようにご自分の気持をしっかり持って、明るく前に進んでいただけたらなあと、わたくしは思うのです。