近くの惑星たち

水星が天秤座に入りました。10日でした。

15日には金星が天秤座に、17日には火星が獅子座に入ります。

コミュニケーションとか、情熱とか、愛とか喜びとかお金とか、それぞれの星が元気よく活動できる場所にいて、みんなの応援をしてくれます。

水星は乙女座の支配星ですから、天秤座に入る前から元気ですけどね。
ただ、乙女座にいる水星と、天秤座にいる水星とでは性格が違います。
乙女座にいる場合は、分析力や理解力や整理能力など、頭と手を使う細やかな仕事を象徴する感じです。
それに対して、天秤座にいる場合は、目を使い、口を使い、耳を使って、目の前にいる人、隣にいる人に自分のことを伝えたり、相手のことを理解したり、細やかなコミュニケーションを象徴する感じです。
水星は足が速く、瞬く間に次の蠍座に移ります。(10月28日夜)
蠍座での水星は動きの派手さはやや鈍ります。水面下での交渉や根回しなどが効果的な時期になるような気がします。
基本的には、水星はコミュニケーションの星、頭脳と交渉の星です。
ここしばらくの水星は、一対一の交渉、コミュニケーションにはうってつけの応援団長です。
コミュニケーションで何か課題がある方は、水星が応援してくれているということを意識してみてくださいね。


さて、金星は天秤座の支配星です。
つまり金星にとっては、天秤座は自分の家です。
11月8日の朝9時ごろまで、自分の家にいます。
金星は愛の星、喜びの星、お金の星です。(ふふふ)
自分の家にいて、実力発揮しまくりです。(ふふふふふ)
天秤座というのは、「バランス」ということを担当する星座です。
バランスですから、つりあいの取れたもの、公平なことがら、均等であること、そういった事柄が天秤座の得意分野なのです。
金星はその天秤座にいると、互いに愛し合う状態、喜びを分かち合う状態、豊かさを分け合う状態を、あちらこちらで引き起こそうとします。
ビーナスが天界で、わたくしたち人間が互いに愛し合い、喜びも豊かさも惜しみなく分かち合うように、とても楽しく差配している様子が目に浮かびます。
個人的にとても楽しみな感じですが、水瓶座にいる木星のことなんかを考えると、政治的に何か「富の再分配」にかかわるような政策案が進められたりなんていうことも考えられます。
(水瓶座は独立と公平を得意分野としています。木星は拡大と保護の星です。)
何はともあれ皆様、ご自分のことに照らしていただいて、「ふふふふふ」と不敵に笑ってみてください。それだけで、ビーナスの手からキラキラ輝くプレゼントをいただけるんじゃないかと思います。

今日最後の話題は火星です。
火星はその名のとおり情熱の星。
蟹座にいると、とても家庭的なよそ様の家で窮屈にしている暴れん坊を想像してしまいます。
よそ様の家で窮屈にしていますから、お行儀良くしているつもりでも、そこらにぶつかって何か壊したり、躓いて転んだり、大騒ぎです。
しかしそのおかげで、新しい発見があったり、楽しい変化が起こったりしたこともあるかもしれません。
さて、その火星が17日に日付が変わってすぐ、つまり16日深夜に獅子座に入ります。
獅子座は牡羊座と同じ火の星座です。ちなみに火星は牡羊座の支配星。獅子座は牡羊座と同じ火の星座ですから、親戚みたいなものです。
おまけにやっと蟹座を抜け出してのびのび。
獅子座で何をしようとしているのでしょうか。
獅子座は自己表現の星座です。
ここに火星が入るということは、皆さんのお一人おひとりがご自分の役割というものに気づいてそれを情熱的に表現しようとすることにつながるのではないかと思います。
この役割というのは、スピリチュアル関連の書物などでよく見かける「使命」なんかと似ている気がします。
自分は、この世に生まれて何をすべきか、自分にとって、この人生で本当になすべきことは何か。それが、この社会での「役割」につながるような気がします。
では、これをお読みの皆様にとって、この「役割」って何でしょうね。
「それが問題やん」って言われそうですが、こればかりはご自分でお探しいただかなければならないような気がします。
でも、ひとつだけヒントを差し上げます。
獅子座の基本の位置は、黄道十二宮の5番目の部屋です。
(個人を占うときは太陽のある部屋を1番にしますので、その人によって5番目の部屋の星座は異なります)
5番目の部屋は、「娯楽、恋愛、子ども」に関して判断する部屋です。
「恋愛」や「子ども」も、広義に解釈すれば、「娯楽」と同様「楽しみごと」「喜びごと」です。
わたくしは、この、喜びごとや楽しみごとを扱う部屋が、自己表現の星座である獅子座の基本の位置であるというのが個々人の「役割」を知るうえで大切なことだと思うのです。
つまり、「楽しむこと」「楽しいこと」です。
ご自分の使命、役割が何かということを捜し求めていらっしゃる方は、きっとご自分の「楽しい」を追究していかれることで、見つかるのではないでしょうか。
今回、火星は順行逆行を繰り返しながら、来年の6月7日の午後まで獅子座に滞在します。
ふだん、火星がひとつの星座に滞在するのは一ヶ月程度です。しかし二年に一回くらい、ひとつの星座に数ヶ月から半年くらい長逗留することがあります。
今回はその長逗留の先が、獅子座だというわけです。
これからほぼ半年の間、わたくしたちは自分の「楽しみ」を情熱的に追究していくことができそうです。
そしてその「楽しみ」こそが、わたくしたち一人ひとりに課せられた使命なのではないかと思うのです。
ですからもちろんその「楽しみ」は、お気楽な「お遊び」ではなく、心の底から幸せを感じる、豊かな喜びでなくてはならないと思います。

わたくしも、どうもその「楽しみ」を見つけたような気がしています。
ぼちぼち、これを育てていこうと目論んでおります。

みなさまも、素敵な「楽しみ」に出会われますように。