2009年6月新月

新月情報
6月23日午前4時36分蟹座1度30分の新月です。
昨日は夏至でした。
太陽が蟹座にあるときの新月は、蟹座の新月になります。それにしても、夏至新月がこんなに近いと、「この夏何かが始まるぞ!」なんて、わくわくした気持ちになりますよね。
しかも、水星は双子座にあるし、金星は牡牛座にあるし、居心地のよさ満点です。
と、妙に納得するわたくしです。
月は蟹座の、水星は双子座の、金星は牡牛座の支配星です。
みんな自分の居場所にいて、大変ご機嫌な様子です。
それぞれの星の力が遺憾なく発揮されるということで、どの星座の方もこれらの星の力を上手に利用されると、楽しい夏のスタートが切れそうです。
新月は願い事のタイミングとして大変適しているといわれます。しかも、最も月のパワーの強い蟹座の新月ですから、期待が膨らみますね。

* 居場所
さて、「支配星」ということに触れました。
この関係は、星座のほうから見れば「支配星」になり、星のほうから見れば、最も居心地の良い「自分のおうち」ということになります。と書くと、どの星がどの星座の支配星か気になりますよね。
では参考までに、次に星座とその支配星をあげます。
牡羊座 … 火星
牡牛座 … 金星
双子座 … 水星
蟹座  … 月
獅子座 … 太陽
乙女座 … 水星
天秤座 … 金星
蠍座  … 冥王星(火星)
射手座 … 木星
山羊座 … 土星
水瓶座 … 天王星(土星)
魚座  … 海王星(木星)
この、それぞれの「自分のおうち」にいるときに、星はその力を最ものびのびと発揮できるということになります。
( )つきで別の星が書かれているものがありますが、これは、天王星海王星冥王星が発見される前の支配星です。これらもまた支配星としての力を発揮します。
そのほか、どの星がどの星座にいるときにどの程度の力を発揮するかという論もありますが、また別の機会に譲ることにします。

さて、星はそれぞれのおうちにいるときに自分の力を最も発揮できるということになりますが、わたくしたち人間はどうでしょう?
「当然、家にいるときが一番快適。」
「家ではゆっくりできない。お気に入りのカフェでぼんやりしているほうが仕事のアイデアもわく。」
「会社大好き! 仕事をしているときが一番自分らしい。」
などなど、それぞれ人によって回答は異なるのではないかと思います。
人間の場合、それぞれの人の生き方や好みによって快適な居場所が異なるようです。
また、星がその位置を変えるように、人間もまた好き嫌いにかかわらず、場所を転々としなければなりません。いくら自分の家が好きでも、会社勤めの方は毎朝出勤しなければなりませんし、会社に身をささげる企業戦士も仕事が終われば帰宅します。
では、自分の大好きな「居場所」以外で力を発揮するのは無理なのでしょうか。
いえいえ、決してそんなことはありません。
実は星も、自分の苦手な場所があります。でも、お客様の出生図を見せていただいていると、その苦手な配置になっている星たちが、ピリッと素敵なスパイスになってその方の人生を引き締めているなあとお見受けすることがあります。
実はその逆もあり、星がその得意な居場所で発揮する強い力をうまくコントロールしきれず、ご自分からしんどい生き方を選択されている方もいらっしゃいます。これはもちろん変更可能です。
強い力を遺憾なく発揮する星の存在は、本来無条件に味方のはずだからです。

快適な自分の居場所というのは、自分を解放できる場所です。ですから自分の能力も発揮しやすいですし、少しのびのびしすぎたときにも修正はしやすいものです。
では、居心地のよくないところではどうでしょうか。
実は、前回の「月よ月よのお話」でご紹介した部屋の浄化の方法は、自分のいる場所の居心地を良くするために大変有効なのです。
居心地の良い場所はもちろんのこと、居心地の良くない場所で自由に呼吸ができる手助けになります。
さて、居心地の良くない場所が、自分ひとりの裁量でどうにでもできる場合(たとえば自宅や寮の自室など)は、どんな浄化法でも好きなように使えます。しかし、会社や学校など、他の人がいて、かつ規則に縛られた場所では工夫が必要です。
たとえば、お香やセージなど、香りのするものは他の方の好みもありますし、机上に私物を置けない事務所では、クリスタルを置くこともはばかられます。ましてやイヤホンで音楽を聴きながら仕事をすることなど、なかなか考えられるものではありません。(そのあたり自由な職場もあるようですが)
そんな時は、鞄や制服のポケットにクリスタルを忍ばせたり、他の人が出勤あるいは登校する前に自分の机をそっと拭いたりなど、少し応用することで簡単に自分の居場所を確保できます。
机を拭くときに、短いマントラを唱えるのも良い方法です。マントラをご存じなければ、「今日も素敵な一日をありがとう。」と言えば完璧です。

しかし、さまざまな条件を考慮してもそういったことが何もできない場合はどうすればよいでしょう。
実は、ここに必殺技がひとつあるのです。
近頃わたくしはいろんな浄化法をサボることがありますが、この必殺技を知っているために、まったく不自由を感じません。
その方法とは、「天使に呼びかけること」です。
「呼んだら来るのか?」
というご質問ですか?
いいえ、来るのではなくすでに「いる」のです。
天使はいつもあなたのそばにいます。その天使に、「ちょっと、手伝ってね。」というのです。
そして、「わたしにとって、みんなにとって、ここを素敵な場所にします。」と、宣言してください。
声に出したほうが良いようですが、心の中で呼びかけても必ず届きます。
天使は、いつもあなたからの呼びかけを待っています。
ただ、「手伝ってね。」と言っても「助けて!」と叫んでも、思うようにいかないときがあります。
実はそんな時は、別の何かがあるようです。
つまり、ご本人の意思以外の別の大きな力が働いているのではないかということです。

「意思」・「力」とわたくしたちは一言で言いますけれど、それはとても大きなものです。
そして、その場所の居心地を作るのは、そこにいる人それぞれの意思です。
当然、「みんなでいい場所を作ろう」と思う人が集まれば、集まるだけでいい場所になりますし、「血で血を洗ってでも自分の居場所を確保するのだ」と思う人が集まれば、たぶん誰一人として居心地のいい居場所を確保することなどできないでしょう。(とはいえ、それがその人々の「学び」になっている場合もあり、一概にいけないということもできないようです。)


わたくしは、居心地良く毎日を過ごしたいほうです。
ですから少しずつでも、良い場所を作る「意思」を強くしていきたいと思っています。

今世界中で起きている戦争も、いつかはこういう意思の力でなくすことができたらいいのになと思います。