出会い

「出会い」

と、タイトルに書いてみた。

ほんとうは、「気づき」かもしれない。

でも、「出会い」のほうが、不特定多数の方に読んでいただけそうなのでこちらにした。




ひっかけである。

最初に暴露してどうする（爆）



そもそも出会ったのは「人」ではない。

「言葉」である。

体は向き合いつつも、顔を背けて見ないようにしてきた「言葉」が、その背けた顔の目の前に「ドンっ」とおかれてしまったのである。

そして、出会った場所は「小説」である。

何のことはない、風呂で湯船につかりながら、ゆっくりと時代小説を楽しんでいるときに、その言葉が目に飛び込んできたのだ。

読んでいたのは「日暮らし」という宮部みゆき氏の作品で、小難しいことなどどこにも書かれてはいない。

ただ、市井に生きる人々の温かな交流が細やかな描写で生き生きと描かれている。

まっとうに生きる登場人物に共感しながら、泣いたり笑ったりどきどきしたり、忙しい小説ではある。

そんな素敵な小説の中に、わたくしが怖がって直面できなかった言葉が、何の造作もなく見えるほど、するりと紛れ込んでいた。


「出会った」と思った。



気合を入れよう。

少し休みすぎた。


そう思ったので、今日、オリーブの植え替えをした。