2014年8月満月

8月11日午前3時11分、宝瓶宮18度2分の満月です。
巨蟹宮の金星がボイド中の満月ですね。
ボイド中の金星は1室に位置し、同じ1室には獅子宮木星がいて、月と同じ8室で双魚宮に位置する海王星とインコンジャクトを作っています。
そしてこの木星と同じ獅子宮に太陽と水星がいます。太陽と水星はコンジャンクション。夏の熱い太陽に焼かれてあっちっちの水星です。水星のクールな思考力が曇らないよう、意識して冷静になってみたいものです。さらに、この水星と太陽と月ですが、天蝎宮にある土星がちょうどこれらとスクエアをなす位置にあり、Tスクエアになっています。
あなたの心は今、不自由でしょうか?
何か窮屈な思いにとらわれているのでしょうか?
この満月はその窮屈さがピークになる可能性があります。
あなたの中の恵みに満ちた心は、はち切れんばかりに大きくなり、あちらこちらに手を差し伸べたいと思うことが起こるかもしれません。豊かな愛の動きが加速し、心の中に納まらないほどになっているのです。
ちょうど磨羯宮の冥王星が、月とセミクインタイル、太陽とバイクインタイルという位置で、今まで目に見えなかった、あるいはこれからも目に見えないかもしれない何かが、あなたの力になってくれる可能性があります。
この冥王星と緩めながらも相変わらずスクエアの位置にある白羊宮の天王星は、月とセクスタイル、太陽とトラインという位置関係で、思わぬ力があなたの応援をしてくれることを示しています。とはいえ、冥王星は6室、天王星は10室ですから、まずはよく働くことがすべての幸運のもとという感じですね。
何しろ、月は8室、向き合う太陽は2室ということから、働いて稼ぐということ、自分の産み育てるものを次代に残すということ、そういう物事に焦点が当たるわけです。また、宝瓶宮の満月ですから、より広く社会に奉仕する事柄があなたの意欲を増すでしょう。
働き奉仕することで自分を全うし、生きていくための糧を得、次代に残す。そしてそれだけでなく、さらにもっともっと自分を大きく育てたいとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
これは、獅子宮木星双魚宮海王星の作るインコンジャクト、さらに、海王星と磨羯宮の冥王星セクスタイル冥王星木星のインコンジャクトから感じたことです。
この満月の時、木星を根として海王星冥王星が枝を張って作るヨードができています。またこのヨードの一方の枝となっている冥王星は、天蝎宮の火星とセクスタイルです。そしてもう一方の枝の海王星は、この火星とトラインです。一見身動きの取れない窮屈な状態でも、そこで意欲を燃やすことで、安定的に努力を続けることができます。そしてその中で、何らかの進歩があると思われます。ただし、その進歩は目には見えません。
もともと火星は天蝎宮の支配星。ひそかに燃える情熱の星なのです。しかもこの時の火星は4室ですから、その力はあなたの属する最も近い場所でなら見ることができるかもしれません。そしてやがて外の世界に見えるようになるまでは、そっとひそかに燃え続けるでしょう。
もし、あなたが今のご自分自身よりも、もっと強く、もっと大きくと考えていらっしゃるならば、この力を使えば、どんなに窮屈に思えても必ず出口が見つかります。
その出口は、思いもよらないような小さな窓かもしれません。
あるいはまったく視野に入れていなかった空気穴かもしれません。そこから出るのは、小指の先だけかもしれません。けれど、必ずあなたの野望を外につなげる働きをしてくれます。外界に触れても、窮屈さは残るでしょう。そこには妥協も必要です。しかし、諦めは無用です。
ぜひ、指先だけでも伸ばしてください。必ずや何かをつかむことができるでしょう。
あなただけが、あなたを成長させることができるのです。
今のあなたの努力が、無駄になることは決してありません。
未来のあなたは、きっと今のあなたに感謝してくれますよ。
満月は、願いの叶うタイミングであったり、目標が達せられるときであったりします。
しかし今回の満月は、山頂に到達して広い景色を見渡すというような爽やかな達成感はないかもしれません。一つの組織や何らかの枠の中で自分自身を目いっぱい育てた結果、とうとうその枠の中に納まらなくなった状態が、今回の満月の達成の姿のようです。
今、窮屈でたまらないと思っていらっしゃるあなたは、さらに一回り大きくなるチャンスです。
わたくしたちは、そう簡単に組織や枠の中から出ることはできません。しかし、アイデアや視点は自由に広げることができます。体は枠の中にいても、思いはいくらでも外に飛び出せるのです。
今のあなたなら可能です。
おさまりきっている場合ではありませんよ。
どうか、思いを遠く宇宙に飛ばす勢いで、よい満月をお過ごしください。