2010年3月満月

* 満月情報
3月1日午前1時39分乙女座9度59分の満月です。
今夜ですね。
お財布フリフリする方は、今夜、日付が変わってすぐくらいの時刻がいいかもしれません。
月は、満ちていくときには「増えること」欠けていくときには「減ること」をお願いするとよいそうです。
ですから、上記の満月の時刻を過ぎないほうが、「お財布の中身が増えますように」というお願いはかないやすいのではないかと思います。
さてこの日、太陽と木星がガチガチの0度ですね。二つとも魚座にあります。
満月ですから太陽は月と180度です。したがって、木星も月と180度ということになりますね。
木星はもともと魚座の主星ですから、ここで俄然力を発揮します。
現在は魚座の主星は海王星とされています。
その海王星は今水瓶座で水星ととても近い位置にあります。2度くらいしか離れていないので、0度ととることができます。
この時期の魚座さんはコミュニケーションにとても忙しくなりそうですね。
もちろん魚座さんでなくとも、「ある種の」コミュニケーションが忙しくなる感じはします。
「ある種の」とはどのようなものかというと、「テレパシー」のようなもの、口や文章で伝えるというより、エネルギーで伝えるものという感じのものです。
つまり、五感で感知するような媒体を必要としないコミュニケーションです。
それも、一対一のように小さな範囲のものではなく、もっと大きなものという感じがします。
こんなときには、静かに瞑想をして、この世界の平和のための祈りを捧げるのがふさわしいのかもしれません。
もちろん、ごく身近な人々とのコミュニケーションはとても大切です。
それを大切に考えた上で、広い世界に目を向けて、より多くの人々の幸せを願う気持ちも育てていきたいものです。

* 伝えること、伝わること
スピリチュアルといわれる世界に身をおいていると、「シンクロ」という言葉をよく使います。
「シンクロ」というのは「シンクロニシティ」という言葉の略で、日本語では「共時性」といい、カール・グスタフユングが提唱したものです。
これは「意味のある偶然の一致」ということで、複数の、何の因果関係もないような事柄が、偶然に何らかの関連性を持って起こるときに使われる言葉です。
例えば、テレビでアイスクリームのCMが流れたとします。
それを見て「おいしそうだ。アイスクリームが食べたい。」と考えるのは、「CM→食べたい」という因果関係がありますので、これはシンクロとはいいません。
しかし、そう思ってテレビを見ているときに丁度帰宅されたお父さんが「お土産だよ」と、アイスクリームを買ってきてくださった場合、これはシンクロとなります。
もちろん、「お父さん、アイス買ってきて!」なんて電話した場合は関係ありません。
あくまでも、「偶然の一致」として起こらなければなりません。

ところで、物事がスムースに回りだすと、この「シンクロ」が多く起こります。
シンクロが起こるたびに、「つながってるなぁ」と感じます。
というのは、シンクロニシティが起こるということは、メールや電話を使わなくても、自分の考えていることが周囲に伝わるということですから、そういった媒体を使わずに回りの人と会話しているようなものです。
意識して要求を伝えようとするのではないけれど、ほしいと思うものが自然に自分の前に提供されるわけですから、大変ありがたいことです。
わかりやすい例で言うと、学びたい、調べたいと思っていることがあったとき、偶然借りた本の中にそのことが書いてあったり、テレビ番組で特集されたり、そんな具合です。
皆さんの中にも思い当たることがあるという方はたくさんいらっしゃることと思います。

「つながっている」という感じがするのはシンクロが起こったときだけではありません。
グループで瞑想していたりすると、瞑想中に浮かんできたイメージが、他の方と共通していたりリンクしていたりすることがあったりします。
また、レイキの遠隔ヒーリングなどは、とても簡単に相手につながることができますので、受け手の痛いところや苦しいところがとてもよくわかって、お会いしなくても、いろいろなアドバイスをさせていただくことができます。

わたくしたちは日常的には言葉や表情など、耳で聞いたり目で見たりしてわかることで気持ちや考えを人に伝えます。
しかし、予期せぬときにシンクロニシティが起こったり、瞑想やヒーリングなどの魂を磨く作業をしているときに他の人と言葉を解さずに触れ合うことができたりすると、必ずしも、言葉や表情などの「五感で感知するような媒体」を使わずとも人とのつながりは持てるのではないかと思います。
もちろん、このような能力を持つためにはある程度の訓練が必要です。
しかも、自分ばかりが得しようという狭い了見でこのような能力を使おうとすると、何かしら不都合が起きてきますし、結局自分にはね返ってくることになります。
なぜならそういう場合、こういった能力を便利に使うことだけが目標となってしまっているからなのです。本来ならこういった能力は、自分の欲を捨てて、毎日を感謝の心で満たして生活するための努力をすることで副産物的に得られるものですから、その副産物に気をとられて欲を出すと、本来の目標が見失われてしまうのです。

現実には、わたくしたちは言葉や表情という五感で感知するような媒体を使ってコミュニケーションをとることになります。しかし、何かを本当に伝えたいと思うとき、一所懸命伝えようとするとき、五感を越えて相手に語りかける何かが働きます。
そして、自分の発した言葉が必ず相手にきちんと伝わるように手助けしてくれます。
それでも伝わらないとき、それは相手側が受け取る準備ができていないことなのか、伝える必要のないことなのかどちらかなのです。
そして伝わらないということも、わたくしたちは自分であらかじめ知ることができるのです。
それもやはり、真摯に自分の心と向き合うときにだけ受け取ることのできる、心が発してくれるメッセージです。

どんなときも、丁寧に、感謝の心を持って自分に向き合い、人様に向き合う生活を続けていれば、大切な心は必ず届くべきところへ届きますし、受け取ることができるものは受け取るべきときに受け取ることができるのです。
つまり毎日を丁寧に生きることで、シンクロニシティが起こったり、人様との意思の疎通がうまくいったりと、より生きやすくなるということなのです。
ですから、今、何かがうまく伝わらない、物事がスムースに進まない、そう感じておられましたら、一度立ち止まってみてください。そして、感謝の心を持ってご自分や人様の心に向き合ってみてください。
そうすれば、必ず答えは返ってきます。