占いをしていると その1

占いをしているというと、「当たる?」と聞かれる。

不思議な質問だ。

占いはそもそも当たって当然のもので、当たらなければ占う必要などない。

当たらないのは、占い師が受け取ったメッセージを占い師の変換機能が違うふうに変換したか、受け取る側が占い師から受け取った情報を違うファイルに入れたか、あるいはその両方かである。

占いで受け取るメッセージそのものは「当たる」ものなのだ。

というより「そのもの」を呈示しているのだ。

占い師の変換機能が達者であれば、それをできるだけ近い言葉に変換し、クライアントにわかるように語る。

その作業には原則として、いわゆる左脳的な働きはいらない。

最近まで左脳を使って占っていたわたしにとって、自分が脳みそを通さずにしゃべっているのに気づいたときは、ちょっぴり衝撃だった。

それでも脳みそをよく使って占っていたときの癖はまだ残っているので、時々われに返ったりする。

われに返らずに最後までしゃべりとおせば、かなり真実に近い話ができるのではないかと思ったりしている。

早くそうなりたいものだ。